イギリスのシンガー、ロビー・ウィリアムズの半生を、自身による演技をCGIで猿に置き換えて描く異色ミュージカル映画『ベター・マン』を見て来ました。
現役バリバリのシンガーが、自身の役を自身で演じるというだけでも挑戦的な野心作です。
【物語】
ごく普通の英国の家庭に生まれたロバートは、フランク・シナトラに憧れる父の影響で自身も歌手になることを目指していた。ボーイズ・グループのメンバーとして知名度を上げたロバートだったが、メンバーとの確執や、薬物への依存からグループを脱退。やがてソロ活動を始めるが…。
…監督は、『グレイテスト・ショーマン』以来となるマイケル・グレイシー。
アーティストの伝記映画は、最近だけでも『ボヘミアン・ラプソディ』『ロケットマン』『名もなき者』などがあるので、ちょっと尖ったぐらいでは珍しくもなくなりましたが、この映画の演出はかなり尖ってます。
そもそも、主人公が猿です。飛びぬけた個性と、自虐的な両面があって面白い試みでした。有名になって、薬物中毒となり、やがて殿堂入り…というパターンは、欧米の著名なアーティストにはよくあるパターンで、そのまま映画化してもつまらないと考えたためか。
エッジの効いた側面のある一方、ロビー・ウィリアムズ自身のフランク・シナトラへの尊敬からか、映画史上最もドラマチックな「マイ・ウェイ」の使われ方がされており、感動的でした。
★★★。なかなか泣かせてくれました。
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