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2023年02月10日18:14

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どうしたデイミアン?『バビロン』

サイレントからトーキーへ移行するハリウッドの内幕を描いた大作『バビロン』を見て来ました。

ハリウッドの優等生、デイミアン・チャゼル監督の新作ですが、過去作と比べると作風が変わり、戸惑いました。

【物語】
1920年代のハリウッド。
メキシコ移民の青年マニー(ディエゴ・カルバ)は、映画業界で活躍することを夢見て、スタジオの雑用係をしていたところ、大スターのジャック・コンラッド(ブラッド・ピット)に気に入られる。
屋外セットでの撮影で出会った女優志望のネリー(マーゴット・ロビー)とも意気投合し、次第に頭角を現すマニーだったが、映画はトーキーへと移行し、業界は大きく変化していく。

…デイミアン・チャゼル、どうしたのでしょう。
真面目なつくりの『ラ・ラ・ランド』『ファースト・マン』とは大きく変わり、騒乱のハリウッドを3時間の長尺で長々と描く、映画愛と狂気が入り乱れたカオスな作品に仕上がっています。

映画撮影に関するエピソードよりも、かなりきわどい下ネタに満ちた狂乱のパーティを延々と見せる冒頭の方が印象に残ります。さらに、マフィア役のトビー・マクガイアが病的な悪趣味男で、それもまた映画本編とは関係なく(悪い意味で)目立っています。

唯一良かったのは、ラストで主人公がある映画を見るシーンで、100年に渡る映画史を細かなショットで重ねるところ。メリエスの『月世界旅行』から『2001年宇宙の旅』、『アバター』まで飛び出す(なぜかSFが多い)、恐らく監督が好きなのであろう映画群を、時代を超えて見せたところです。

★★★。
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