mixiユーザー(id:6337596)

2022年08月05日21:08

38 view

監督の私生活を反映か 『オフィサー・アンド・スパイ』

ロマン・ポランスキー監督がベネチアで審査員大賞を受賞した映画『オフィサー・アンド・スパイ』を見て来ました。フランス映画で、日本では2年半遅れての公開です。

世界史でも習う”ドレフュス事件”を描いた作品です。

【物語】
1894年、フランス。
陸軍砲兵隊のドレフュス大尉(ルイ・ガルエ)は、ドイツに機密情報を売り渡した罪で逮捕され、投獄される。本人は冤罪を訴えていた。
新たに陸軍情報部長として着任したピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)は、事件の資料の不自然さから、大尉の冤罪を確信し、上層部に訴える。しかし事件を終わらせたい上層部は、中佐に偽証罪をなすりつけようとする。

…本で読んだ挿絵や写真が忠実に再現されていて感心しました。作家エミール・ゾラも中盤のクライマックスで登場します。歴史の再現劇を見ているようで、ポランスキーの悪魔的な空気はあまり感じませんでした(これが『吸血鬼』を撮ったのと同じ監督作とは思えない)。

軍の腐敗と必死に戦う人びとの姿は胸を打ちますが、あっけない歴史的幕切れに無力感を覚えます。ポランスキーほどの名監督を持ってしても、このあたりに史実を映画化することの難しさがあるようです。

冤罪を訴える主人公と、過去の事件で追及を受ける監督の姿とが重なって見える映画でした。★★★。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年08月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031