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2021年09月07日19:30

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スパイ・スリラーの佳作 『ハバナの男』

グレアム・グリーンの原作を自らで脚本家し、キャロル・リードが監督したスパイ・スリラー『ハバナの男』をDVDで見ました。『第三の男』コンビが再び作った映画です。

大昔にNHK-BSで放送されたのを録画して持っていましたが、見ずにおりました。このたび廉価盤DVDが出たので、購入したものです。

1959(昭和34)年のイギリス=アメリカ合作、コロムビア映画です。
白黒・シネスコサイズ。DVDの画質は良好でした。

【物語】
ハバナで掃除機を売っている英国人のワーモルド(アレック・ギネス)は、イギリス情報部員のホーソーン(ノエル・カワード)に誘われて、現地の情報を本国に伝えるスパイの仕事を始める。なかなか成果が出ないことに焦ったワーモルドは、架空の協力員をでっち上げ、自分の店の掃除機を兵器に見立てて図を描き、本国に送る。ワーモルドの嘘の報告を信じてしまったロンドンは、ワーモルドに秘書を付け、事態は思わぬ方向へと進展していく。

…ジョン・ル・カレの「パナマの仕立て屋」と映画化された『テイラー・オブ・パナマ』にプロットが似ていますが、こちらがオリジナル。思えばル・カレの小説はグレアム・グリーンへのオマージュだったのでしょう。

主人公のにわかスパイを好演するのがアレック・ギネス。脇で光る役者だと思っていたので、主人公役は新鮮でした。浪費する娘のために、金欲しさにスパイになる父親の可笑しさが良く出ています。

イギリス情報部の面々がみんなうさん臭くていい感じ。
暑いハバナでもブラックスーツで決めたノエル・カワード、その上司のラルフ・リチャードソンは間抜けな官僚役がぴったり。

一般市民のついたウソに翻弄されるマヌケな諜報機関というのが痛快でした。
★★★。
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