70年代パニック映画の巨匠(?)、アーウィン・アレンの珍品映画に『世界崩壊の序曲』というのはありましたが、『世界崩壊の夜』というのは初めて聞いたタイトルでした。
1950年代のB級SF特撮映画で、日本未公開の珍作。
いきなり廉価版DVDが国内で出たので、この手のジャンルが大好きな私は、あわてて予約購入したのでした。
1957年アメリカ、コロムビア映画です。白黒・64分。
(パブリック・ドメインなのか、コロムビア映画のロゴマークはありません)
【物語】
地震を予知する装置を開発したコンウェイ博士(ウィリアム・レスリー)は、24時間以内に大地震が起こることを予測し、的中させる。次に博士は、未曾有の大地震が全世界で起こることを予知。洞窟の奥にセンサーを設置するが、そこで発見した新たな元素”112”が、地震の原因であることを突き止める。
…監督のフレッド・F・シアーズは、名作『世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す』を手がけた人。といってもあの映画の功労者はどう見ても監督ではなくレイ・ハリーハウゼンなので、この監督の力量は知れたものです。
案の定、スリルのカケラもないドラマと特撮シーンがダラダラ続く展開。上映時間が64分しかないのに、150分くらいの大作を見せられた気分に。
しかも特撮シーンのほとんど…地震による都市崩壊のシーンなどはニュース映像からの流用なので、迫力も何もあったものではありません。
肝心の、地震の原因となる”元素112”は、見た目はただの黒い石。
空気中の窒素に触れると大爆発するという設定で、どうしてこいつが地球を崩壊させるほどの地震を引き起こすのかは良く分かりません。とりあえず水をかけておけば大丈夫ということで、全世界で人工降雨をさせて制御するという解決策もおかしい。
世界中がパニックになる中、「ニッポンの北海道では元素112の制御に成功した」というセリフが唐突に出て来ます。理由はこれまた不明ですが、何だかちょっとだけ嬉しくなりました。
こんなにヘンな映画なのに白黒だけれど高画質、しかもビスタサイズ&16:9のスクイーズ収録というのが逆に腹立たしい(笑)。
★★。でもこういう映画、嫌いじゃないんだよなあ。
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