シリーズ通算第6作となる『ターミネーター:ニュー・フェイト』を見て来ました。
伝説的な『ターミネーター2』(以下『T2』)以来はじめて、ジェームズ・キャメロンが自ら製作に関わった作品で、『T2』の直接の続編となります。評判の悪かった『3』『4』『新起動』とは別系列の作品ということになります。
※ご注意。物語の内容に触れる記述があります※
【物語】
メキシコの自動車工場で働くダニー(ナタリア・レイエス)は、突然現れた男に襲われるも、戦士のような屈強な肉体の女に救われる。男は未来からやってきたターミネーター”Rev-9”(ガブリエル・ルナ)であり、女はダニーを救うために同じく未来から来た兵士グレース(マッケンジー・デイビス)であった。
家族も殺され、訳の分からないダニーは、自分が未来戦争でのレジスタンスの重要人物であることをグレースから知らされる。
なおも執拗に追ってくるRev-9の前に、グレースも劣勢となるが、そこへサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れる。
…さすがに1作目公開時には幼児だったので、劇場で見てはいませんが、中学生の時に公開された『T2』はロードショー初日に見ています。満員だった劇場の熱気を今でも覚えています。
それ以来、『3』『4』『新起動』と、工夫を凝らした続編が次々と公開され、いずれも劇場で見て来ましたが、『T2』を超えた作品は皆無でした。それは、このシリーズの呪縛ともいえる、「未来から来たターミネーターを、同じく未来から来た味方とともに倒す」という基本プロットから抜け出せていないから(未来戦争が舞台となる『4』は例外)。
実は本作『ニュー・フェイト』もその呪縛からは抜け出せておらず、展開上新しさはありません。あるのはシュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンが久しぶりに共演を果たしたという懐古趣味だけです。
それでもこの映画、出来は悪くはありません。
「未来は変えても運命は変わらず、審判の日は結局やって来る」「ジョン・コナーが死んでも、別の人間がレジスタンスを率いる」という2大ルールをうまく生かせています。
初老の姿となり、家族もいる旧型ターミネーター=シュワルツェネッガーには、渋さが増しています。対してサラ・コナー=リンダ・ハミルトンには往年の女戦士の貫禄がつき、年は取ったものの凄みが生まれました。
主人公たちに都合の良い協力者が現れたり、腑に落ちない箇所もあるにはありますが、前3作を考えると上出来でしょう。★★★。
…20世紀FOXとパラマウント映画の共同製作のため、両者のロゴが出る珍しいオープニング。中国資本のスカイダンスとテンセント・ピクチャーズも製作に名を連ねており、もはやハリウッド製のアクション大作に中国マネーは欠かせないようです。
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