先日、廉価になったソニー製オンデマンドDVDをまとめ買いしたのですが、そのうちの2作を見ました。たまたま2作ともオマー・シャリフの映画でした。
●『ジンギス・カン』 (1965年アメリカ)
60年代に量産された超大作スペクタクルの1作。
タイトル通り、モンゴル帝国を建国するジンギス・カン=チンギス・ハンの半生を描いた作品なのですが、監督も俳優も欧米人という珍品です。
【物語】
12世紀、民族対立が続くモンゴル。
捕虜となっていた若きテムジン(オマー・シャリフ)は、仲間と共に脱走し、統一国家の建国を目指す。宿敵ジャムカ(スティーブン・ボイド)の婚約者ボルテ(フランソワーズ・ドルレアック)を奪い、中国の要人(ジェームズ・メイスン)の協力も得たテムジンは、次第にその勢力を強めていく。
…オマー・シャリフはまだ分かるのですが、アジア人に似せようともしていないフランソワーズ・ドルレアックや、中国皇帝役のロバート・モーレイは酷い(笑)。これならまだ『北京の55日』で清王朝の高官を演じたロバート・ヘルプマンの方が(メイクをしている分だけ)マシでした。
今だったらホワイト・ウォッシュということで大問題になるのでしょうが、ジョン・ウェインがチンギス・ハンをやった映画や、我が東宝にも日本人だけで英国人に扮した『阿片戦争』があるし、そういう時代だったということでしょう。
監督が凡庸なヘンリー・レヴィンなので映画も凡庸。コロムビア映画の大作史劇は、デビッド・リーンの超大作などを除くと、みんなそんな感じなのが逆に良いです。日本では70ミリ版も上映されたらしい。★★★。
●『華麗なる大泥棒』 (1971年フランス)
ジャン・ポール・ベルモンドが体を張ったアクションを見せまくる泥棒映画です。
【物語】
金庫破りのプロ、アザド(ベルモンド)は、仲間とともに大富豪の邸宅から大量のエメラルドを盗み出す。しかし、エメラルドに目を付けた悪徳刑事のザカリア(オマー・シャリフ)が、アザドたちを出国させまいと執拗な妨害をしてくるが…。
…監督アンリ・ベルヌイユ、音楽エンニオ・モリコーネという時点で(いい意味で)ゆるく仕上がったクライム・アクションでした。ベルモンドのアクションもオマー・シャリフの汚職刑事ぶりも楽しく、ラストもちょっとひねってあります。
コロムビア映画だからか、アメリカ人女優のダイアン・キャノンがヒロインのようですが、実はニコール・カルファンの方がいい役です。ベルモンドの相棒役の女の子を好演しています。
こういうゆるい犯罪映画もすっかり最近は見なくなりました。★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する