日本映画専門チャンネルで定期的に放送されている、未ソフト化の貴重な作品を放送する企画「蔵出し名画座」にて、『この二人に幸あれ』を見ました。
1957(昭和32)年に東宝映画で、わが国が世界に誇る本多猪四郎監督の作品。もちろん怪獣映画ではありません。
なかなか良い小品でした。
【物語】
都内の商船会社で働く若尾久夫(小泉博)に、支店長の娘との結婚話が持ち上がるが、社内の同僚である清水雅子(白川由美)が好きだった久夫はそれを断り、雅子との交際が始まる。そのかわりに、出世への道は閉ざされてしまう。
しかし、雅子の父(志村喬)は、会社内での将来が暗い久夫との結婚を許さず、2人は親の承諾なしに結婚してしまう。
…双方の親に結婚を反対されたカップルが、社内恋愛の末に結婚をし、困難を乗り越えていくというお話です。小泉博と白川由美がダブル主演というのが小市民的で題材にぴったりです。
面白いのは、ヒロイン・雅子の姉(津島恵子)のダンナが三船敏郎だということ。
三船敏郎が普通のアパートに妻と暮らす普通の男というだけで、どことなく可笑しい。しかも職業はオーケストラの団員という設定。かなり真剣な顔つきで楽器も演奏しています。
最後の最後で、温かさでふわっと包み込むようなラストを用意するあたり、本多監督の優しさが凝縮されています。
よく放送してくれました。★★★。
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