20年前にVHSで見て以来、ずっと再見したかった映画『モンテカルロ・ラリー』が国内盤BDで出たので、大喜びで予約購入しました。
これと同じケン・アナキン監督による『素晴らしきヒコーキ野郎』(1965)の姉妹編で、黎明期のヒコーキ競争を自動車に置き換えた、大作コメディです。
1969年(昭和44)年のパラマウント映画。アメリカ製ですが、ディノ・デ・ラウレンティスのスタジオで撮影されています。
【物語】
1920年代。
ヨーロッパ各地からモンテカルロを目指す自動車レース”モンテカルロ・ラリー”が開催される。
出場するのは、賭博で英国の自動車会社の株式を半分手に入れたアメリカ人チェスター(トニー・カーチス)、彼に会社を奪われそうになった英国貴族のアーミテージ卿(テリー・トーマス)、刑務所を脱獄したドイツ人シッケル(ゲルト・フレーベ)、発明家の英国軍人コンビ(ピーター・クック&ダドリー・ムーア)などなど。
奇想天外な改造車やレーシングカーを駆使してモンテカルロを目指す、苛酷なレースが始まる。
…今回気づいたのですが、この映画、『素晴らしきヒコーキ野郎』の姉妹編というか、世界観を共有する続編でした。
『ヒコーキ野郎』でも卑劣な悪役貴族を演じたテリー・トーマスが同じような役で出ており、それもそのはず、親子という設定。前作のアーミテージ卿が飛行機事故(!)で死に、息子が自動車会社を相続するという話から始まるのです(解説のブックレットを読むまで気づきませんでした)。
『グレートレース』でも同じような役だったトニー・カーチスを主演に迎え、『ヒコーキ野郎』からそのまま受け継がれたようなゲルト・フレーベとテリー・トーマスが共演。
英国コメディアンのコンビ、ピーター・クックとダドリー・ムーアが『悪いことしましョ!』に続く共演。1960年代の大作コメディは、キャストもスタッフも馴染みのメンバーが多く、それを探すのも楽しみの一つです。
ロン・グッドウィンの音楽も古き良きオーケストラ編成の映画音楽で楽しいし、オープニングのタイトル・アニメーションもご機嫌です。何よりもケン・アナキン監督の職人技が光っています。
ブルーレイに収録の映像には、さすがにキズや色ムラがありましたが、気にはならず。それも味です。2.0chステレオ音声の音響からは、これまた古き良きハリウッド製大作映画の空気感を感じます(オリジナルはモノラル。その時代を体感していませんが…)。
★★★★。よくぞ国内盤BDで出してくれました。今年マスト・バイの1枚です。
(スクリーンショットはタイトル・アニメーションと本編。シネラマのロゴは劇場で使用されていたものです。雰囲気だけでも)
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