『プリンセス・トヨトミ』の綾瀬はるかと堤真一主演、鈴木雅之監督による映画『本能寺ホテル』を見て来ました。
『プリンセス…』はかなりヘンテコな映画でしたが、これもまたヘンテコ映画です。どう見るかが難しいところです。
【物語】
婚約者に会うために京都にやってきた倉本繭子(綾瀬はるか)。
宿泊予定だったホテルに泊まれず、路地裏で偶然見つけた「本能寺ホテル」に泊まることにした繭子は、ホテルのエレベーターが戦国時代の本能寺に繋がっているという衝撃の事実を知る。繭子がタイムスリップした先は天正10年=1582年の6月1日であり、「本能寺の変」の前日であった。
織田信長(堤真一)とその家臣に捕らえられた繭子は、歴史が変わることを覚悟の上で、信長に真実を伝えようと奔走する。
…現代人がタイムスリップの末に歴史上の人物と出会い、歴史的事件に巻き込まれるというSFは、もはや典型と言っても良いほど多くの作品で描かれてきました。この映画もその1作である訳ですが、何ら新しいところも無く、映画的スケールで描くにはずいぶんとミニマムに収束してしまう小粒な作品です。
この監督、前作の『プリンセス・トヨトミ』でも思いましたが、大きくフロシキを広げる割には小さく畳んでしまうようで、結局は人生に思い悩む若い女性が光明を見つけて終わるという極小的ホームドラマに終始してしまうのが難点でした(奇しくも『プリンセス…』は、この映画の続編的な位置にあります)。
タイムスリップの引き金となる、いくつかのアイテムが登場しても、結局のところそれらに込められた謎は解明されず、放置されたままなのも気になります。
綾瀬はるかのヒロインと堤真一の信長、それに濱田岳演じる森蘭丸は良く、この3人だけで密室劇など撮ってくれたほうがよっぽど面白そうです。
★★★。
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