タイタニック号の沈没事故を描いた映画は数多く、ジェームズ・キャメロン監督の1997年版が何と言っても有名ですが、それまで最も知られていたのが『SOSタイタニック/忘れえぬ夜』です。
このたび、国内盤ブルーレイが出たので買って見ました。
1958(昭和33)年のイギリス映画。ランク・フィルムの作品で、白黒・128分の大作。ビスタ・サイズです。
グールデングローブ賞で外国語映画賞を受賞しています。
【物語】
1912年。世界最大の豪華客船タイタニック号が、英国を出発し、ニューヨークへ向かう。
しかし大西洋上で氷山と衝突したタイタニック号は、成すすべなく沈没し始める。
…後期ハマー・ホラーを数多く手がけたロイ・ウォード・ベイカーが監督(『ドラキュラ復活/血のエクソシズム』『火星人地球大襲撃』)。その作風からは想像できませんが、後に監督するホラーとはまったく異なり、ドキュメンタリー・タッチの群像劇に仕上げています。
脚本がミステリー作家のエリック・アンブラーなのも面白いです。
実在した人物である、ベテラン航海士のライトラー(ケネス・モア)が一応の主人公。
ジェームズ・キャメロン版にも出てくるスミス船長、船主のイズメイ氏、設計主任のアンドリューズ氏など、キャメロン版と相似形をなす人物も多数登場します。
若き日のデビッド・マッカラムやオナー・ブラックマンも出演しています。
大作ですが白黒ということもあり、名撮影監督ジェフリー・アーンスワースのシャープな映像も相まって、冷徹な視点と演出が際立っています。
★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する