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2026年05月04日18:57

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オードリーの誕生日に見る『許されざる者』(1960)

「午前十時の映画祭」にて、ジョン・ヒューストン監督の西部劇『許されざる者』を見てきました。ちょうど今日は主演のオードリー・ヘプバーンの誕生日でもあります。

オードリー・ヘプバーンの多彩なフィルモグラフィの中では珍しい西部劇です。

1960(昭和35)年、ユナイト映画の作品。
初期のパナビジョンによるシネマスコープ・サイズの作品です。

【物語】
テキサスで牧場を営むザカリー家。長く家を空けていた長男のベン(バート・ランカスター)たちが、沢山の牧童や馬を連れて久しぶりに帰郷する。長女のレイチェル(オードリー・ヘプバーン)や母(リリアン・ギッシュ)は、兄たちの帰還を心から喜んだ。
しかし一家に前には不気味な老人(ジョセフ・ワイズマン)が現れ、レイチェルがインディアン出身であることと、一家に強い恨みを抱いていることを告げる。

…伝統的なハリウッドの西部劇を破壊したのは、サム・ペキンパーの『ワイルドバンチ』だと思っていましたが、その10年近く前にこんな革新的な西部劇があったとは。もちろん今見ると、先住民の描写には厳しいものがありますが、大スターのオードリー・ヘプバーンが先住民出身の女を演じるというのは、公開当時としては異例のことだったのでは
(もっとも監督のジョン・ヒューストンは、この映画を嫌っていたようですが)。

いかにもタフガイなバート・ランカスターに加え、オードリーのほか、サイレント時代からの大御所リリアン・ギッシュとチャールズ・ビックフォードを迎えた豪華なキャスティングです。
謎の老人役のジョセフ・ワイズマンは、2年後に007でドクター・ノオを演じることになります。

そのオードリーも、撮影中の大怪我がもとで流産してしまったと言われ、このあとに予定されていたヒッチコックの新作から降板することに。ジョン・ヒューストンも、つづく現代風西部劇『荒馬と女』では撮影後にスター3人が相次いで亡くなることとなり、どうにも映画史の転換点のような位置づけの作品であるように思えてきます。

明確な結末をあえて描かなかったところに、ジョン・ヒューストンの反骨精神のようなものを感じました。★★★。
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