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2026年03月13日23:46

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北欧の映画はおそろしい 『ガール・ウィズ・ニードル』

デンマーク・ポーランド・スウェーデン合作による2024年の映画『ガール・ウィズ・ニードル』をWOWOWで見ました。本邦公開時に見たかったのですが、機会が合わずにスルーしておりました。

実話ともとにした不気味な物語です。

【物語】
第一次大戦直後のデンマーク。
夫が戦場から帰宅せず、貧困にあえぐ人妻のカロリーネ(ビク・カルメン・ソンネ)は、勤め先の社長の子を身籠ってしまう。顔に大けがをして帰宅した夫を敬遠し、社長から捨てられたカロリーネは、産んだ赤ん坊とともに途方に暮れていたが、赤ん坊を非合法に養子縁組に出す商売をしている菓子店の女主人(トリーヌ・ディスホム)と出会う。

…白黒、スタンダード・サイズであることからも分かるように、表現主義時代のドイツ映画や、サイレント映画から影響を受けているようです。画面の隅々までくっくり映し出されるシャープな白黒映像が鮮烈です。

全編とおして不穏な空気が漂い、居心地の悪い緊張感が続きます。
ホラー映画とは言い難くも、ホラー映画よりも怖いです。

主人公カロリーヌ役のビク・カルメン・ソンネが実に古風な顔立ちで、それこそサイレント映画から抜け出してきた人のよう。生きるのに必死で、過去を振り返る余裕などなく、前しか見えていない女性像がありました。菓子店の女主人も、その小さな娘も、主人公の安アパートの老主人に至るまで、女性の顔立ちがこれほど特徴的な映画も珍しいです。

ラストには福音もあるのですが、それと同時に不気味さも感じられて、一筋縄ではいかないところが良かったです。ロードショーで見ていたら、その年のトップ10入りは必至だったように思います。

さすがカール・Th・ドライヤー監督もいた北欧の国。おそろしい映画です。★★★★。
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