本屋大賞ノミネート作(受賞作じゃないのね)を映画化した長編アニメーション『この本を盗む者は』を見てきました。
本好きの人にささげられたような物語なのに、あまり本愛を感じなかったのは、映画だからか。かといって原作を読んでみようという気になるにはもう一つ足りない映画でした。
【物語】
膨大な量の蔵書を誇る私設書庫”御倉館”があり、書店が多く並ぶ小さな街があった。
女子高生の御倉深冬(声:片岡凛)は、その御倉館を管理する一族の直系であったが、本人が読書嫌いであった。ある時、書庫から本が盗まれる事件がおき、深冬は本の中の世界に飛ばされてしまう。
…本を盗んだ者と、それを追う主人公のお話で、テーマとなる本が代わるたびに舞台が変わるのが特徴。異世界ファンタジーや、ハードボイルドな探偵モノだったり(そのときは映画も白黒になる)、SFだったりと、場面展開がユニークです。
主人公に付き添うケモノ耳の少女がいるあたり、全体的には異世界ファンタジーのテイストですが、そのわりにはクライマックスはホラー仕立てで一貫性はありません。本にもいろいろなジャンルがあるのだから、と言ってしまえばそれまでですが。
本そのものがテーマであるのに対して、主人公は読書嫌いで、終盤までそれは変わらず、そのあたりが本への愛を感じさせなかった理由のように思えます。
★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する