名探偵ブノワ・ブランが活躍する本格殺人ミステリー・シリーズ第3弾、『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』をNETFLIXで見ました。配信開始したばかりの新作です。
前作同様、今回も日本では劇場公開されないので、やむなくNETFLIXに加入(見終わったので即退会済み)。4K HDRでホームシアターにての視聴です。
【物語】
問題を起こした若き神父のジャド(ジョシュ・オコナー)は、ニューヨークの片田舎の教会に左遷される。その教会には、高圧的だがカリスマ性のあるウィックス司祭(ジョシュ・ブローリン)と、長年教会に勤めているマーサ(グレン・クローズ)がおり、少数だが熱心な信者たちがいた。
ところが説教の最中に司祭が衆人環視のもとで刺殺され、ジャドが容疑者として疑われることになる。事件を聞きつけた名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)がやってきて、ジャドを助手として捜査を開始するが…。
…監督は前2作同様のライアン・ジョンソン。1作目はアガサ・クリスティ風味、2作目はブラックユーモアたっぷりで、今回はディクソン・カーやガストン・ルルーが下敷きになっています。ミステリー好きの監督の趣味のもと、豪華キャストが集まっています。
殺される司祭にジョシュ・ブローリン、その助手的な位置にいるグレン・クローズ、教会の雑用係にトーマス・ヘイデン・チャーチ、信者で医師役のジェレミー・レナー、同じく信者でSF作家役にアンドリュー・スコット、警察署長にミラ・クニス、教区を取り仕切る教会幹部にジェフリー・ライトという布陣。007関係者も2人いて、元007のダニエル・クレイグも入れると3人体制という豪華さです。ワトソン博士的な位置の神父=ジョシュ・オコナーがほぼ主人公で、感情のこもった演技が良かったです。
ダニエル・クレイグ演じるの名探偵ブノワ・ブランの鼻持ちならぬ態度はエルキュール・ポワロからか。3作目にして名探偵役がすっかり板につきました。今回は教会関係者が多い中、信仰心のない名探偵がいかに事件に迫るかもポイントで、そのラストはちょっと感動的。多彩なキャストの中では一番のベテラン、グレン・クローズが素晴らしかった。
説教中の司祭が衆人環視の中で刺殺されるというオープンな事件なのに密室であるのがミソ。トリックも良く練られており、ミステリー好きにはたまりません。
やはり劇場で見たいと思わせるクォリティの高さ。とくに教会内のシーンで登場人物の感情の起伏を照明で表現するテクニックが見事です。
最高。★★★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する