発射国不明の弾道ミサイルがアメリカ本土に飛来するというスリラー『ハウス・オブ・ダイナマイト』を見てきました。配信作ですが、期間限定で劇場公開されています。
(音響が肝の作品なので、劇場必須だと思います)
【物語】
正体不明の弾道ミサイルが太平洋上で感知され、アメリカ本土に着弾する見込みが高くなる。危機管理室のウォーカー大佐(レベッカ・ファーガソン)は、婚約間近の部下を気遣う。迎撃ミサイル基地のゴンザレス少佐(アンソニー・ラモス)は、妻との関係悪化に悩んでいる。国防長官(ジャレッド・ハリス)は、ミサイルの着弾予想地点にいる娘を避難させたいが、時間が足りない。高校の女子バスケ部員と交流していた大統領(イドリス・エルバ)は避難を余儀なくされ、報復攻撃の決断を迫られる。
…筒井康隆の名作SF小説「霊長類、南へ」を思わせる、弾道ミサイル着弾までの十数分間を様々な人々がどう過ごしたか、を描いた作品です。
ドラマの視点が、軍の下士官から上級士官へ、やがて大統領に至るという構成になっており、視点が変わるたびにミサイル着弾までのタイムリミットを繰り返すことで、尋常ではない緊張感の波が続きます。キャサリン・ビグロー監督、『ハート・ロッカー』で見せた演出の腕は衰えていません。
ミサイルの発射国は北朝鮮であることが示唆されていますが、明言されていないのが怖い。派手な見せ場はないですが、イドリス・エルバやレベッカ・ファーガソン、ジェイソン・クラーク、ジャレッド・ハリスなど、堅実で実力のある俳優を揃えているのもリアルでした。
★★★★。ぞっとする寓話ですが、寓話で終わって欲しいものです。
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