黒柳徹子の自伝的小説をアニメーション映画化した『窓ぎわのトットちゃん』を見て来ました。
小説のカバーを描いていたいわさきちひろのイメージが強い作品でしたが、映画には氏へのオマージュと思しきシーンもありました。
【物語】
太平洋戦争直前の日本。
問題児の小学生・トットちゃん(声:大野りりあな)は、小学校を追い出され、自由な校風で知られる「トモエ学園」へ転入した。校長の小林先生(声:役所広司)は、子どもたちの自主性を大事にし、音楽を用いたユニークな指導方法で、周囲から尊敬されていた。
電車の車両を改造した校舎での楽しい授業や行事に忙しい日々を送るトットちゃんだったが、しだいに戦争の影が忍び寄る。
…シネスコ・サイズの横長画面に、パステルカラーの淡い色彩の画がいっぱいに広がる、優しいアニメーションです。一方で軍国主義の嵐が着実に迫ってくる不気味さを、子どもの目線でしっかりとらえた作品でもありました。
この点では『この世界の片隅に』とも共通ですが、それほど作家性は強くなく、このあたりは「ドラえもん」を数多く作ってきた監督とプロダクションによることろが大きいです。それだけに、死をしっかり描いていたのにはちょっと驚きました。
トットちゃんのお母さんは洋装、お父さんはコンサートマスターでお家も洋風、朝ごはんはトースト(パン焼き機に注目!)。黒柳徹子が意外とモダンな戦前戦中の少女時代を送っていたのを知らなかったので、その生活描写も面白かったです。
★★★。
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