ブラム・ストーカーによる原作版「吸血鬼ドラキュラ」で、ドラキュラ伯爵を運搬した貨物船の航海日誌の部分を映画化した『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』を見て来ました。
当地では2か月遅れての上映です。こういう映画をやってくれるだけありがたいです。
【物語】
1897年。貨物船デメテル号は、ルーマニアの港でロンドン行きの木箱を積んだ。
出航したデメテル号では、ネズミが一匹残らずいなくなり、続いて食糧用の家畜や飼い犬が惨殺されるなど、不審な出来事が相次ぐ。
船医として乗船していたクレメンス(コーリー・ホーキンズ)は、木箱の中から衰弱した女を発見。やがて乗組員たちは、想像を絶する恐怖と対面する。
…ハマー・フィルムの名作『吸血鬼ドラキュラ』でもこのエピソードは語られていません。ムルナウの無声映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』では航海の様子が描かれていました。
さすがに表現は抽象的で、大量のネズミが積み荷から湧きだすなど、想像力を掻き立てる工夫がされていましたが、今度の映画ではストレートです。
ドラキュラはエイリアン級のモンスターとして描かれており、威厳ある老伯爵の要素など微塵もありません。ただし見た目は『ノスフェラトゥ』のオルロック伯爵=マックス・シュレックを意識しているようです。
監督は『ジェーン・ドウの解剖』が鋭かったアンドレ・ウーブレダル。
ホラーの老舗、ユニバーサル映画の作品なのに、あまり良さは感じられませんでした。
題材は面白いのに見せ方は今一つ。★★★。
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