五社英雄監督、仲代達也主演の犯罪映画『五匹の紳士』をWOWOWで見ました。
五社監督といえば、ギラついて熱気のある映画の印象ですが(寒々しさが魅力だった『御用金』もあったけれど)、この映画はモノクロ・シネマスコープの乾いた画づくりが良かったです。
映画も面白かった。
1966(昭和41)年の松竹映画。白黒・スコープサイズです。
【物語】
ひき逃げ事故ですべてを失い、服役中の笈田(仲代達也)は、同室の千石(平幹二郎)から、「出所して3人の男を殺してくれたら大金を支払う」という計画を持ち出され、乗ることにする。
まもなく出所し、笈田は1人目の男のもとへ向かうが、男はすでに何者かによって殺されていた。こうして笈田は訳も分からず謎の事件に巻き込まれていく。
…仲代達也の主演作としては、岡本喜八監督の『殺人狂時代』と対称をなす映画でした(天本英世が両方に出ているし)。
生きる目的を見失った男が、自分が殺すはずだった男たちと奇妙な交流を重ねるうちに、存在意義を見出していくのが何とも不思議。
仲代先生はもちろん良いけれど、フィストフェレス的な平幹次郎や、不気味な中国人の殺し屋=天本英世まで登場し、松竹映画なのにどこの会社の映画なのか分からないごった煮感があるのが魅力でもあります。
★★★★。
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