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2023年08月14日19:20

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6時間、熱狂と狂乱のインド映画 『K.G.F』2部作

いろいろな言語があって、文化も異なるインド映画。
日本ではなじみの薄い、”カンナダ語”映画の2部作、『K.G.F』のCHAPTER1と2が同時に本邦公開されたので、続けて見て来ました。

『RRR』が日本でも大ヒットしたので、それを狙っての興行なのでしょうが、自分はこちらの方が面白かったです。

2作合わせて上映時間6時間にもおよぶ、アクション超大作です。

【CHAPTER 1】(2018年)
1970年代のインド。スラム街で生まれたロッキー(ヤシュ)は、ケンカが滅法強く、マフィアの組織内で頭角を現していく。金鉱”K.G.F"の利権を独占する対立組織のボスを暗殺する指令を受けたロッキーは、労働者として金鉱に潜入。苛酷な奴隷労働を目の当たりにし、怒りを募らせていく。

【CHAPTER 2】(2022年)
金鉱で労働者とともに暴動を起こし、ボスを倒したロッキーは、人びとともに金鉱を支配下に置く、しかしインドでは、革新的な女性首相による政権が誕生し、犯罪組織への圧力を強化していく。

…日本版のポスターを見ると、チャラいギャングスター映画に見えますが、実は壮大なスケールで描かれる一代叙事詩です。デ・パルマの『スカーフェイス』から影響を受けているようで、主人公のスタイルもアル・パチーノ風です。

膨大な登場人物(ほとんどマフィアの中ボス)を頭の中で整理するのがちょっと大変ですが、意外と細やかな演出がされていて、見ているうちに理解が進みます。

冒頭は現代のインドで、あるジャーナリストの手記が発見されたことから始まり、過去が語られるという凝った構造になってるのも面白いです。

このアル・パチーノ風の主人公が、貧しい者には優しく、仁義を守らないヤクザに厳しいというのは、ひと昔前の映画で良く見た、逆に言うと最近見なくなった映画のプロットです。しかしそういう疑問を考える暇を与えず、圧倒的な熱量で6時間の上映時間を乗り切ってしまうのが、インド映画の凄いところです。

2本ともに★★★。
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