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2022年11月11日22:23

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新海誠版「帝都物語」 『すずめの戸締り』

新海誠監督の最新作『すずめの戸締り』を見て来ました。
同監督初のシネマスコープ・サイズの作品です。

【物語】
九州に暮らす女子高生の鈴芽(声:原菜乃華)は、登校途中ですれ違った青年に異質なものを感じ、後をつける。すると廃墟となった温泉街の広場から巨大な怪異が出現し、地震が起こるも、他人には見えないのであった。青年は、みみずと呼ばれる厄災が出てくる扉を閉めて歩く”閉師”であり、草太(声:松村北斗)と名乗る。
みみずの封印である”要石(かなめいし)”を解いてしまった鈴芽は、逃げた要石を追って北上する。

…物語は大変分かりやすく、同監督の『君の名は。』に見られたような複雑な構造もなく、「日本の東西にあるという厄災の出現する扉を封印する」シンプルなもの。九州から始まり東北まで赴くというロードムービーでもあります。
(もう少し時間をかけて描いても良かったと思うくらい、旅のシーンは興味深いものがあります。ちょっと駆け足の印象)

厄災は地震であり、劇中では東日本大震災が重要なファクターとして描かれており、そこにはファンタジーではない苦痛があって、良く描いたものだと感心しました。

同監督の前2作でもディザスターを描いていますが、この映画は「起こり得る災害を未然に防ぐ」ことで過去の惨劇を見つめ直す、それまでには無かった要素があります。胸を打つシーンも少なくありませんでした。

シネスコサイズのワイドな構図と背景の細やかさ、音楽(挿入曲が秀逸)と映像の心地よいシンクロは、新海監督の円熟味を示しているようです。★★★★。


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