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2022年10月02日19:02

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惜しかった『アイ・アム まきもと』

阿部サダヲの主演最新作『アイ・アム まきもと』を見て来ました。
イギリス=イタリア合作映画のリメイクです。

【物語】
東北の市役所で、身寄りのない遺体や孤独死した遺体の処理をする”おみおくり係”。
たった一人の係員である牧本(阿部サダヲ)は、空気の読めない風変りな性格だが、真摯に仕事をこなしていた。
しかし”おみおくり係”は廃止されることになり、次が最後の仕事となってしまう。
牧本は、孤独死した老人(宇崎竜童)の親族を必死に探す。

…この監督&主演コンビによる『謝罪の王様』のようなエキセントリックな笑いはなく、落ち着いたトーンで静かに進行するのが特徴的。阿部サダヲも(気を許すと女子高生の生爪を剥がしそうなので見ている方は緊張しますが)、「つかみ所は無いけれど仕事には忠実で実直な男」を好演。生活感のない、アパートでの暮らしぶりを見るのも楽しいです。

彼が最後に見送ろうとする老人(故人)の過去に関わった人たちに、宮沢りえ・満島ひかり・國村準・松尾スズキなど、実力のある俳優が次々に登場します。下手に回想シーンなどを挟まずに、彼らの演技だけで故人の人柄が分かってくるのと、それに少しづつ影響を受けて変化していく主人公=阿部サダヲがしみじみと良いです。

最近の実写邦画では珍しいことですが、撮影も非常に美しいです。

ただあのラストだけでは賛否が分かれることでしょう。あえてああする必要は無かったとも言えます。そこだけは惜しかった。

★★★。アンサンブル・キャストと撮影は見事でした。
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