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2019年10月24日23:25

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映画館で見たかった 『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』

2015年の映画『ボーダーライン』の続編、『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』をWOWOWで見ました。

1作目は地元のシネコンでかかったのに本作はスルーされ、ソフトかWOWOWかでと待っていた映画でした。


【物語】
アメリカ、カンザスシティで自爆テロが発生し、多数の死傷者が出た。
テロの撲滅を宣言した国防総省は、南米の麻薬カルテルをもテロ組織と認定し、壊滅を目指すためにCIAのマット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)を呼び寄せる。
マットは旧知の工作員アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)らとともに、カルテルのボスの娘イザベル(イザベラ・モナー)を誘拐し、敵対組織の仕業と見せかけ、組織どうしの内紛を工作するが、事態は思いがけぬ方向へと転がりだす。


…ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の出世作となった前作から監督が交代したものの、脚本のテイラー・シェリダンや主演の2人は続投し、前作の高いクオリティは維持できています。犯罪組織より恐ろしい、CIA役のジョシュ・ブローリンと、泥沼のような目をした工作員ベニチオ・デル・トロの、狂犬のような演技は前作以上のインパクトです。

テロ殲滅作戦のもと、拉致してきたテロ支援者を拘束し、その目の前で(遠隔操作で)家族を皆殺しにするブローリン。驚異的な生命力で敵地から生還するデル・トロ。毒を持って毒を制すという言葉がありますが、この毒は劇薬以上です。

2人の若者(高校生)が対比されているのが面白いです。
1人はカルテルのボスの娘で、何不自由なく優雅な暮らしをしていたのが、一転して激しい銃撃戦にさらされ、心身ともに消耗していきます。

もう1人は密入国者を誘導するという危険な仕事に手を染めていく少年で、次第にのし上がっていくものの、ラストで新たな恐怖と対峙することになります。

格差社会の縮図のような2人の運命の行先はほの暗く、絶望的なのが強く印象に残ります。

救いようのない物語の中で、デル・トロが聾唖の一家と心を通わせるエピソードだけが、唯一の光のようでもありました。


映画館で見たかった映画です。★★★★。
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