英国製コメディ映画『やっぱり契約破棄していいですか?』を見て来ました。
ちょっと前までは、この手の小中規模のコメディ映画をよく見かけたように思うのですが、最近少なくなりました。首都圏ならば見られるのでしょうが、地方都市のシネコンでは壊滅に近いです。
本作も広島での鑑賞。ディズニー映画とアニメーションばかりのシネコンにあって、ひっそりと上映されている小品といった感じです。
【物語】
作家志望の青年ウィリアム(アナイリン・バーナード)には、自殺願望があったが、何度試みても生き延びてしまうのが悩みだった。思い切って橋の上から飛び降りようとした時、自殺も請け負うという殺し屋のレスリー(トム・ウィルキンソン)から声をかけられ、1週間以内に自分を殺してもらうよう契約をする。
しかし、たまたま出版社に送っていた原稿が編集者のエリー(フレイア・メイヴォー)の目にとまり、ウィリアムの作品は出版に向けて動き出す。さらにはエリーといい仲になり、生きる望みが湧いた彼は、殺しの契約を取り消してもらうようレスリーに訴えるが、聞く耳を持たれない。レスリーにも切実な事情があった。
…殺し屋を雇って自分を殺してもらおうとする主人公が、途中で死ぬのをやめ、殺しを止めてもらおうと奮闘するというお話です。ジャン・ポール・ベルモンド×フィリップ・ド・ブロカの『カトマンズの男』を思い出させます。
見どころは、老境に差し掛かった殺し屋を演じるトム・ウィルキンソンです。
『ジョン・ウィック』をもっと日常的に事務的にしたような殺し屋組合に所属し(今月の殺しの「ノルマ」がホワイトボードに書いてある)、いかにも英国の中流家庭といった家に暮らす愛妻家という役です。
題材が題材なだけにもっと毒があっても良かった。ずいぶん真面目に作られています。それだけに笑いも控え目なのが残念でした。
それでも、こういう映画を映画館でちゃんと見たいものです。
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