日本の木城ゆきと原作の漫画をハリウッドで映画化した『アリータ バトル・エンジェル』を見て来ました。
ジェームズ・キャメロンが2000年ごろから企画していたもので、紆余曲折の末、20年越しの完成となりました。キャメロンは脚本・製作を担当し、ロバート・ロドリゲスが監督を務めています。
キャメロンとロドリゲスという組み合わせも斬新です。
【物語】
最終戦争から300年経った、26世紀。
特権階級の人間だけが住める空中都市”ザレム”の下では、ザレムからの廃棄物を再利用して暮らすクズ鉄町があった。町では、高度なサイボーグ技術が人びとの生きる糧となっていた。
サイボーグを治療する医師のイド(クリストフ・ヴァルツ)は、スクラップの山の中からサイボーグの少女の頭部を発見し、ボディを与えて再生させる。アリータと名付けられた少女(ローサ・サラザール)は300年前の大戦時に製造された戦闘用サイボーグだったが、過去の記憶のほとんどを失っていた。
…クリストフ・ヴァルツに加え、ジェニファー・コネリー、先日のアカデミー賞で2度目の助演男優賞に輝いたマハーシャラ・アリ、ミシェル・ロドリゲス姐さんも共演。さらに、陰の黒幕としてあるクセ者俳優が登場します。豪華です。
3DCGで描かれるヒロイン=アリータの造形は驚異的。美しく、肌はきめ細やかで、動きもしなやかです。公開前は、目の大きさに疑問の声も出ていましたが、日本製アニメーションの洗礼を受けている身としては、別に違和感はありません(もう少し可愛げがあった方が良かったかもですが…)。
ただしディストピアだったはずのクズ鉄町は「弱肉強食」の世界と言われる割には楽しそうで、危険と隣り合わせではあっても生き生きとしていて妙でした。理想郷とされる空中都市の方が得たいが知れず、どうやら管理社会らしいので、地上の人びとが憧れるという説得力はないです(『エリジウム』あたりの作品と差別化を図ろうとしたためか)。
木城ゆきと、ジェームズ・キャメロン、ロバート・ロドリゲスの3者による化学変化が良い方に出たかどうかは結局分かりませんでした。ハリウッド大作として薄まった感は否めません。それでも2時間2分、楽しめる映画ではありました。
★★★。
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