昨年公開されて大絶賛された『ヘレディタリー/継承』を見て来ました。
年明け早々の極上ホラーに大満足。聞きしに勝る良作でした。
【物語】
自然に囲まれた町に暮らす、グラハム一家。
長年闘病していた祖母が亡くなり、看護の疲れから解放された母・アニー(トニ・コレット)。
中学生の長女チャーリー(ミリー・シャピロ)の行動に異常が目立つようになり、やがてチャーリーは不幸な事故で亡くなってしまう。
間もなく高校生の長男ピーター(アレックス・ウルフ)も、謎の現象に悩まされるようになる。
一方、家族を亡くした人のセラピーに参加したアニーは、親切なジェーン(アン・ダウド)に声をかけられ、降霊の儀式を試すことに。そこでアニーは衝撃の現象を目の当たりにする。
しかしそれは、祖母の遺した驚愕の計画の始まりに過ぎなかった。
…先日見た中島哲也監督の『来る』同様、”それ”の実体はほとんど描かれません。派手なCGIもなく、残酷シーンも少なめです。
音と映像、俳優の演技だけで”それ”の存在感を表現しています。並みの監督でも難しいことですが、これが新人監督のデビュー作というのに驚かされます。
俳優がみんな素晴らしく、中でも異常現象に翻弄される母を熱演したトニ・コレットは群を抜いています。この人なしでは成り立たない映画です(製作総指揮も務めています)。
家族を優しく支え続ける父親役のガブリエル・バーンの抑えた演技も良かったです。
避けられない残酷な恐怖がどんどん迫って来るのに、成す術がなく、恐怖の渦に巻き込まれていくというのは、ホラー映画にとっては至福。恍惚感あふれるラストも絶望感たっぷりで、映画的快感に満ちています。
★★★★。素敵!これは間違いなく、自分の好きな映画です。
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