細田守監督の最新作『未来のミライ』を見て来ました。
この夏最大の洋画の期待作が『ジュラシック・ワールド/炎の王国』ならば、邦画最大の期待作はこちらでしょう。
自分にとって『サマーウォーズ』が頂点だった細田守監督作にしては、何とも言い難かった前2作に比べると、意外とすんなり入ってくる映画ではありました。
【物語】
鎌倉で、お父さん(声:星野源)とお母さん(声:麻生久美子)とくらす5歳の男の子・くんちゃん(声:上白石萌歌)。妹・未来ちゃんが生まれたことから、両親の注意や関心は妹に注がれ、以前のようにかまってもらえなくなったくんちゃんは面白くない。
そんなある日、家で飼っている犬のゆっこが人間となり、くんちゃんの前に現れたことから、次々と不思議なことが起こってゆく。
…長編アニメーション映画というものは、ある程度のカタルシスがクライマックスに用意されていることが多く、スタジオジブリ黄金期の作品群はその典型。それをぶち壊したのが宮崎駿の『もののけ姫』で、既存の映画の構成というものを骨抜きにした代表格と思っています。
まだまだ若い部類の映画監督に入る細田守が、その域に達するのは早いと思うのですが、娯楽映画の起承転結を壊してカタルシスを配置しなかった初めての映画として、驚きつつも戸惑ってしまいました。この映画には”見せ場”がありません。
日常の些細な生活描写や、仕事と子育ての両立からくる親の苦悩といった生々しさはあります。
一方で、主人公のくんちゃんが体験する不思議な出来事の数々が、くんちゃんの空想なのか妄想なのか、ファンタジーなのかSFなのか、明言は避けられています。そこに不満がありました。
上白石萌歌の声がどうしても5歳児の男の子に聞こえないという致命的な違和感をぬぐい切れないまま終わる、もどかしさもありました。
★★★。
※本編前に『シン・ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の8年越しの特報が出ました。そちらの方が終始気になってしまい、本編が疎かに(笑)。
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