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2018年05月14日23:56

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東映ヤクザ映画リスペクトMAX 『孤狼の血』

『仁義なき戦い』にインスパイアされたと言われる原作小説を映画化した『孤狼の血』を見て来ました。

舞台となるのも広島で、広島弁飛び交うヤクザ映画といえば、やはり『仁義なき戦い』。
あの映画を中心とする、膨大な東映ヤクザ映画への愛が詰まった快作です。


【物語】
1988(昭和63)年、広島県呉原市。
新米刑事の日岡(松坂桃李)は、広大卒のキャリアでありながら、暴力的な捜査で知られるベテラン刑事の大上(役所広司)と組まされていた。大上は、失踪した金融会社の社員を捜索しており、その手法があまりに型破りであったため、日岡は反発する。しかし日岡には、ある目的があった。


…冒頭、養豚場での凄まじい拷問シーンから幕が上がりますが、この下品さは深作欣二というよりも、中島貞夫に近い感覚です。最も、『沖縄やくざ戦争』のアレ破壊には敵いません。

役所広司は、往年のヤクザ映画のどの俳優とも重なりません。バブル絶頂期を舞台にしていても、やはりそこは現代の映画です。「2018年の現在に撮られた映画」として、考え得る最高の俳優であるのは間違いありませんでした。主演でありながら、若手の松坂桃李をしっかり引き立てています。

引き立てられた松坂桃李も、次第に表情を豹変させてゆく姿が良かったです。

ほか、若頭役の江口洋介も、警視役の滝藤賢一も(最後の表情が最高!)、クラブのママ役の真木よう子もみんないい。

中でも光っているのがピエール瀧です。極右系の組長で、女と妻に弱く、役所=大上とは持ちつ持たれつの要領の良さ。終盤、あることを決意した彼が、松坂桃李とカキを食いながら、決心を固めて海に発砲するシーンは、白石監督の演出の”間”と素晴らしい化学変化を見せてくれます。

巻頭の東映マークも古いものを使い、ナレーションまで70年代東映風なのも涙モノでした。

★★★★。
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