続いてトップ10です。
1位.『夜は短し歩けよ乙女』
…2017年の個人的事件は、湯浅政明監督という突出した才能の監督作品を2作も見られたこと。これほど心地よい映画は本当に久しぶりに見た。映像も音楽も演出も演技も、どれもが温かく見る者を包み込む。冷徹に計算して作られる映画ではなく、感性の素晴らしさが結晶化した作品です。
2位.『キング・コング 髑髏島の巨神』
…怪獣映画の本来の面白さを、全編孤島のみに場所を限定したという点で異色。しかも、これまでに描かれたどのキング・コングよりも”男(漢)”を感じる。サミュエル・ジャクソン扮する部隊長の狂気も特筆すべきか。
3位.『生きるべきか死ぬべきか』 1942年作品
…70年以上前の作品にして、ここまで人を笑わせる(そして同時にしんみりさせる)映画の力、ルビッチの力は凄い。もう、こんな映画を撮れる監督は一人もいない。圧倒的な面白さ。
4位.『ブレードランナー2049』
…折り紙付きの名作の続編を、正面からではなく、新解釈を交えて側面から描いたズルさはあります。でも映像美は圧巻の一言。
今年はライアン・ゴズリングの映画が3本もベストに入る結果となりましたが、『ブレードランナー』が一番良かった。
5位.『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
…マーク・ハミル=マスター・ルークの熱演に尽きる映画です。
予告されていた通り、見る者の予想だにしなかった方向へと展開させる演出には疑問も噴出しておりましたが、論理的なことは別にしても、この熱エネルギーの高さこそ『スター・ウォーズ』そのものです。
6位.『新感染/ファイナル・エクスプレス』
…韓国映画には、驚くべき才能を持った人材と作品があることを痛感。列車サスペンス+ゾンビ+ディストピアSFという、異質なものど同質なものをうまく組み合わせていて、一級の娯楽品に仕上げています。
7位.『ナイスガイズ!』
…ウェルメイドでオールドファッションなアメリカ映画で、舞台が70年代ならば演出も70年代風。へっぽこ探偵と剛腕取り立て屋のバディ・ムービーという暑苦しさの中にあって、探偵の娘を演じたアンガーリー・ライスの存在が清涼でした。
8位.『散歩する侵略者』
…『ボディ・スナッチャー』風のSF題材を、予算の乏しい日本で撮ったという勇気を称えたい。しかも、面白いときています。ラストはやや予定調和ながらも、うまく収まっています。
9位.『IT ”それ”が見えたら終わり。』
…往年の『グーニーズ』のような子ども冒険映画に見えて、実は残酷シーンが混在するという、爽やか風ジャーロ映画の傑作。
10位.『ローガン・ラッキー』
…肩に力の入らない軽さが良かった。『ホットロック』『クルーゾー警部』『黄金の七人』の系譜を継いだ、ソダーバーグ監督の快作でした。ダニエル・クレイグの怪演に注目の1作。
〜ということで1位は『夜は短し歩けよ乙女』で決まりです。
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