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2017年12月01日16:59

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安定の安心感 『探偵はBARにいる3』

札幌を舞台にしたハードボイルド(+ちょっとコメディ、ちょっとお色気)映画の第3作『探偵はBARにいる3』を見て来ました。

映画らしい映画を作れなくなった邦画界において、往年のプログラム・ピクチャーを思わせるような安定の安心感を持つ、貴重なシリーズ映画です。

今回もまた面白かった。満足度高し。


【物語】
札幌・ススキノで探偵をしている<俺>(大泉洋)。
相棒で北大生の高田(松田龍平)が、大学の後輩からの依頼を持ちかけてくる。その後輩の彼女(前田敦子)というのが失踪し、行方不明になっているのだと言うのだった。
気軽な気持ちで依頼を引き受けた<俺>だったが、旧知の仲であるヤクザの相田(松重豊)から、手を引くよう強要される。


…アガサ・クリスティや金田一耕助モノの探偵映画のパロディのように、容疑者を集めて謎解きをする俺=大泉洋の冒頭からして笑わせてくれます(監督がNHKドラマ「獄門島」の吉田照幸ということで納得のセルフ・パロディ)。

大泉洋の最大の当たり役となった探偵=俺と、コンビの高田=松田龍平の掛け合いは相変わらず絶品。陰惨な事件と腐った人間関係が渦巻くドラマから重さを取り除き、シリアスと笑いのバランスも絶妙です。

俺の行きつけの喫茶店の、お色気過剰なウェイトレス=峰子(安藤玉恵)、事情通の風俗の客引き・源ちゃん(マギー)、お馴染みの古参ヤクザ・相田(松重豊)にもちゃんと”役”があり、レギュラー陣の活躍も楽しいです。

軸となるヒロイン(北川景子)の引き起こす事件と生い立ちは壮絶なのに、スケール感がややダウンしたのは、1作目で強烈だったヒロイン=小雪ほどのインパクトには欠けるからでしょう(それを補う悪玉=リリー・フランキーの存在感は大きいですが)。

道民なら爆笑必至のやり取りもあり、サービス精神満点な第3作でした。★★★。
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