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2017年07月09日00:29

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燃える!特撮魂 『タランチュラの襲撃』

ユニヴァーサル・ホラーのモンスターが大復活する”ダーク・ユニヴァース”シリーズがいよいよ始まります。先陣を切って今月公開されるのが、トム・クルーズ主演の『ザ・マミー』です。

ミイラに狼男、フランケンシュタインの怪物、透明人間の復活は確かに嬉しいのですが、老舗スタジオのユニヴァーサル映画には、もう一つのモンスター映画群があります。

1950年代に量産された『大アマゾンの半魚人』『モグラ人間の反乱』『極地からの怪物 大カマキリの怪異』『モノリスの怪物』などがそれ。どれも驚くほど出来が良く、今見ても充分に面白い作品群です。

それらの何作かを手掛けた職人ジャック・アーノルド監督の代表作であり、ユニヴァーサル・巨大モンスター映画の傑作『世紀の怪物 タランチュラの襲撃』が廉価盤DVDでソフト化されました。

これがまた、ぞくぞくするほどの面白さ。傑作です。

1955年のアメリカ映画。無名時代のクリント・イーストウッドが脇役で出演しています。


【物語】
アリゾナ州の砂漠で、全身の皮膚が異様に腫れあがった死体が発見される。死んでいたのは、砂漠の研究所で成長促進剤の研究をしているディーマー博士(レオ・G・キャロル)の仲間であった。
検視を担当した町医者のマット(ジョン・エイガー)は、その死因が病死ではないことを主張するが、博士は埋葬を急ぎ、真相は葬られてしまう。
やがて研究所で火災が発生、1匹のタランチュラが外に逃げ出す。促進剤の影響で巨大化し始めたタランチュラは、家畜や人間を手あたり次第に襲いだす。


…クモ嫌いの人には絶対にオススメできない映画です。

巨大生物映画といえば、ジャック・アーノルドと同時期に活躍してた”BIG”バート・I・ゴードン監督もいます。「安かろう悪かろう」で特撮が粗悪だったMr.BIGと比べて、光学合成が緻密でドラマも面白いアーノルド監督の映画は1〜2枚上手です。

小山ほどの大きさのあるタランチュラが、毛むくじゃらの足を激しく動かして迫って来るシーンは大迫力。実物のクモの映像を背景と合成しているのですが、合成とは分からないほど良く出来ていて、古臭さを感じさせません。

Mr.BIG監督の同時期の『終末の兆し』では、巨大イナゴの群れが都市を襲うのですが、合成であることがバレバレ。むしろそちらの方が当時の平均的レベルだったはずで(レイ・ハリーハウゼン師匠のストップモーション作品群は別格の芸術品)、いかに本作の特撮が優れているかが良く分かります。

ヒッチコック作品や「0011ナポレオン・ソロ」で有名なレオ・G・キャロルが狂気の博士を怪演。自らも促進剤の影響を受け、どんどん醜くなっていく姿に哀しさが滲みます。

★★★★。DVDのモノクロ映像もシャープで美しいです。
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