mixiユーザー(id:6337596)

2017年03月24日17:48

318 view

新旧 宇宙SF映画対決 『パッセンジャー』vs『ダーク・スター』

久々の宇宙SF映画『パッセンジャー』を劇場で見てきたのですが、何となくモヤモヤ感の残る歯がゆさがあり、解消するためにジョン・カーペンターの『ダーク・スター』を我が家のホームシアターで見ました。

奇しくも宇宙SFの新旧対決となりました。


●『パッセンジャー』 (2016年アメリカ) 公開中

5000人の冬眠状態の乗客を乗せ、新たな植民惑星まで120年の旅を続けていた宇宙船アヴァロン号。しかし冬眠装置の故障のため、到着まで90年を残し、たった一人の男(クリス・プラット)が目覚めてしまう。巨大な宇宙船でたった一人、孤独に耐えきれなくなった男は、一目惚れしていた女(ジェニファー・ローレンス)の冬眠状態を解除するが…。

…映画の前半、主人公の男は1年近くも孤独な生活を送るはずなのに、そのあたりの描写がかなりあっさりしていて、孤独感が伝わりません。もっと『シャイニング』のジャック・ニコルソンのような狂気をはらんでいった方がリアルな気がするのですが、生活感にも欠けていました。

『プロメテウス』のマイケル・ファスベンダーは、他のクルーが起きるまで『アラビアのロレンス』を一人で見ていて、寂寥感の演出が上手かったです。そういう一工夫が欲しいところ。

豪華なホテルのような宇宙船の造形はいいし、乗客も料金によって食事や生活エリアが制限されていたり、宇宙の果てにいても資本主義の尻に敷かれる主人公の哀しさは悪くはないです。

曖昧なハッピーエンドはいかにもハリウッド的。★★★。


●『ダーク・スター』 (1974年アメリカ) WOWOW録画

ジョン・カーペンターが学生時代に撮った短編映画を、ダン・オバノンとリメイクした作品です。
ジョン・カーペンターが好きで、この映画だけは未見だったのが、HD放送されるまで待っておりました。

恒星間の航路開発のため、邪魔な惑星を爆破する作業を黙々と繰り返す宇宙船ダーク・スター号。船長が事故死し、装備もガタガタ、クルーの士気も最悪な中、作業用の爆弾に搭載されたコンピュータが言うことを聞かなくなるという事態が発生。クルーが必死にコンピュータを説得するが…。

アメーバ映画『マックィーンの絶対の危機』などのB級C級SFで知られるジャック・H・ハリスが製作(先日亡くなりました…)。脚本を書いたダン・オバノンが主演もしています。

宇宙船のコンピュータがひどく扱いにくかったり(途中で作業を投げ出し、沈静音楽と称してラウンジ・ミュージックを垂れ流す)、いたずらしまくるカボチャ型の宇宙人に手を焼いたり、低予算でもアイデアと面白さを詰め込み、楽しさ満載。カーペンター監督はこの頃から(この後も)変わらないのが凄いです。

なぜか爆弾に搭載されていたコンピュータが自我に目覚め、自身の存在意義を自問自答し始める下りは最高。

やはり映画は予算にあらず。アイデア命なのですよ。特にSFは。★★★★。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年03月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031