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2017年01月31日01:18

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激安「ソラリス」は早すぎた珍品 『SF第7惑星の謎』

レイ・ハリーハウゼンやジョージ・パル、わが国の円谷英二など、SF映画史に残る映像作家というのがおりますが、あまり知られていない偉人にイブ・メルキオールがいます。

傑作『巨大アメーバの惑星』(1960)、デンマーク製怪獣映画の珍品『冷凍巨獣の惨殺』(1962)、超絶エンディングに悶死する『タイム・トラベラーズ』(1964)などがあり、どれも共通して”安い”特撮であるという特徴があるのですが(そしてどれも日本未公開)、アイデアの面白さに思わず唸ってしまう佳作を撮る監督です。

そのイブ・メルキオール監督が1961年に撮ったSF映画『SF第7惑星の謎』(1961)が国内盤DVDで出ました。大昔にVHSで出ており、レンタル店で見かけては見たかった映画です。

カラー・ワイドスクリーン版、画質は非常に良好で、しかもいきなりの廉価版というファン泣かせのディスクです。

1961年のアメリカ映画。日本未公開です。


【物語】
2001年。国連宇宙艦隊の探査船エクスプローラー12号は、調査のため天王星に着陸。空気もない荒涼とした星のはずだったが、地球を思わせる緑と自然に満ちており、乗組員は驚愕する。
しかも、乗組員が頭の中で想像した物体や人物が実体化して現われ、乗組員たちを惑わせ始める。
やがて、天王星に太古から住むという生命体が彼らの前に立ちはだかる。


…記憶の中に残る昔の彼女や恋人が次々と実体化して乗組員を困惑させるという、『惑星ソラリス』を先行したかのような物語。
次々と美女を実体化させてはデレまくる奴や、ネズミ嫌いの乗組員がネズミの怪物を実体化させ、襲われるという悪夢のようなシーンがテンポ良く展開します(ネズミの怪物を手掛けたのは、職人ジム・ダンフォース。なんと高密度なストップ・モーションで見ることができます)。

RPGのラスボスのような天王星の主の造形が何ともチープ(ほめ言葉)。

巨大な脳ミソに大きな目玉がついていて、ブヨブヨ動くだけというグロテスクさ。乗組員に向かって「お前たちの星はすでに私のものだ!」「お前たちの玩具のような武器では、高度な文明を持つ私を倒すことはできん!」などど大口を叩く割には、液体酸素であっけなく倒されてしまうショボさが何とも言えません。

宇宙船の打ち上げシーンはすべて記録映像、宇宙服はホームセンターで売っているツナギとヘルメット、しかしアイデアだけで一発勝負!という姿勢、大好きです。

よくぞソフト化してくれたものです。感謝!★★★
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