『七人の侍』と『荒野の七人』をリメイクした西部劇『マグニフィセント・セブン』を見て来ました。
監督が(自分と相性の良い)アントン・フークアなので、ただのリメイクにあらず。
立派にアントン・フークア監督作品として仕上がっています。
【物語】
19世紀末のアメリカ西部。
金鉱のあるローズ・クリークの町の人々は、金鉱を独占しようとする実業家のバーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)に苦しめられていた。
凄腕のガンマンである保安官のサム・チザム(デンゼル・ワシントン)は、たまたま通りかかった近くの町でローズ・クリークの惨状を訴えられ、用心棒として力を貸すことに。彼のもとには、ギャンブラーのファラデー(クリス・プラット)、狙撃手のグッドナイト(イーサン・ホーク)、ナイフ投げの達人ビリー(イ・ビョンホン)らが集まってくる。
…苦しむ人々をアウトローたちが救うという『七人の侍』の精神に、西部劇のガン・ファイトの面白さを加えたのが『荒野の七人』。では今回の映画には何が加わったかというと、キャラクターでしょう。上述の通り、濃すぎるメンバーが魅力です。
ユル・ブリンナー→デンゼル・ワシントン、スティーブ・マックィーン→クリス・プラット…の2人をベースに、『荒野の七人』以上に人種のるつぼと化した多彩なメンバーが面白いのです。
”7人”のひとりに、オノ1本で熊を倒すという老練の猟師=ビンセント・ドノフリオがいるのですが、そのセリフがまた泣かせます。決戦を前にして、死を覚悟し、「尊敬するお前たちと戦えてこれほど幸せなことはない」だなんて…。敵を殺すときに聖書の1節を唱えるのもいい。
スティーブ・マックィーンの位置に納まるには地味すぎると思っていたクリス・プラットも、男泣かせなクライマックスの一言に身震いします。
対してピーター・サースガードの悪玉はちょっと小粒なのですが、人命より経済最優先の実業家というのはいつの世でも変わらないものと感じます。似合っていました。
最後の決戦は、『リプレイスメント・キラー』でガン・アクションを芸術にまで昇華させた監督=アントン・フークアらしく、大迫力です。この映画もまた、IMAX推奨です。
ラストでエルマー・バーンスタインのあのテーマ曲が流れるのも最高でした。
(本作のスコアはジェームズ・ホーナーで、彼の遺作ですが、監督との最後のエピソードがまた泣かせます)
★★★★。良作です。
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