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2017年01月15日23:54

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松方弘樹の脱獄映画が最高 『強盗放火殺人囚』

東映の実録映画『脱獄放火殺人囚』を見ました。

主演・松方弘樹で3本撮った脱獄映画、『脱獄広島殺人囚』(1974)、『島根暴動刑務所』(1975)に続く第3作です(3本それぞれにストーリー上の関連性はなし)。

このうち『脱獄広島殺人囚』だけは見ていますが、これがまたとんでもない傑作でした。
この第3作もまた、大怪作にして傑作です。

1975(昭和50)年の東映京都作品です。


【物語】
殺人罪で服役中の緒方竹見(松方弘樹)は、模範囚として仮釈放待ちの身であったが、何者かの圧力により、仮釈放を取り消されてしまう。怒りに燃える緒方は脱獄するものの、すぐに逮捕される。しかし、刑務所で緒方を殺しに来た男・三宅春造(若山富三郎)と意気投合し、護送車が襲撃されたのをチャンスとばかりに、再び脱獄を図る。


…前2作と比べてユーモアが追加されているのが特徴。

松方弘樹の相棒となるベテラン囚人(若山富三郎のハマり役!)は、戦後すぐに逮捕されて服役していた牢名主のような男で、20年ぶりに味わうシャバの空気にカルチャーギャップ満載。彼を父親のように慕う松方弘樹との相性も抜群、バディ・ムービーのような面白さがありました。『脱獄…』は『パピヨン』の影響を受けているようですが、本作は『スケアクロウ』に影響されたというのにも納得です。

それにしても良いのは松方弘樹です。
とにかく欲望に正直。食欲に性欲、そして金銭欲を暴走させる自由人で、もうこういうキャラクターを体現できる役者は日本にはいないでしょう。若い俳優はもっとこの時代の映画を勉強すべきです(ごく少数ですが、時代のDNAを受け継いでいる役者がいます)。

★★★★。こうなると第2作『島根暴動刑務所』を何としても見ないといけません。
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