イギリスのおじいちゃん・おばあちゃんがインドのオンボロホテルを立て直すコメディ『マリー・ゴールドホテルへようこそ』(2013)の続編が公開されたので、見ました。
【物語】
前作で立て直されたインドのマリー・ゴールドホテルは、宿泊客が順調に増えていた。
支配人のソニー(デーヴ・パテル)は、共同経営者となったドネリー(マギー・スミス)とともに渡米し、米国の大企業に融資を求めると、監査人がホテルに派遣されることを告げられる。
インドに帰国後、アメリカ人のガイ(リチャード・ギア)が宿泊客としてやって来る。ガイを監査人と考えたソニーは特別待遇で彼をもてなすが、自身の結婚式も控える中、新たな転機が訪れる。
…監督は引き続きジョン・マッデン。脚本も書き製作もして3足のわらじです。
正直、あまりうまい監督とは思いませんが、いい映画を真摯に作ろうとする姿勢は映像から伝わってきて、ていねいに仕上げられた作品には好感が持てます。
原色豊かなインド文化をカラフルに切り取った映像は美しく、活気があり、雑多で、見ていて飽きませんでした。あくまで英国人から見た異文化としてのインドを描いていた前作よりも良く出来ていたと思います。
反面、個性豊かなベテラン俳優が面白かった前作よりも、多彩な俳優の面白さの引き出し方は弱いです。アメリカ人のリチャード・ギアが加わりますが、強い印象を残すには至っていませんでした。
活発な才女を好演するジュディ・デンチはもちろん良いのですが、今回は特にマギー・スミスが良かったです。前作ではインド嫌いの差別主義者だったのが、ホテル支配人のソニーを息子のように思い、本作では重大な決断をすることになります。結婚式を遠くから見つめるマギー・スミスの眼差しは、どこかもの哀しく、愛に満ちていて、並みの女優では出せない心の変化を見事に表現しています。
マギー・スミスを見るための映画です。
★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する