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2015年09月22日09:48

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『ベン・ハー』もびっくりの一大スペクタクル巨編 『日蓮と蒙古大襲来』

見たい新作映画が落ち着いたので、シルバーウィークの後半は自宅のホームシアターで映画を見ています。

きのう見た2本は、いずれも50年代の邦画です。


●『日蓮と蒙古大襲来』(1958年大映)

日蓮宗の熱烈な信徒だった永田雅一の肝入りで製作された超大作。
邦画に70ミリ映画が導入される前の作品なので、シネマスコープ(大映スコープ)ですが、早撮りの職人監督・渡辺邦男は、ダイナミックな構図の撮り方を心得ているようでした。

法華経に開眼した日蓮上人(長谷川一夫)が、周囲の反対や迫害・度重なる刑罰を経て、元寇を預言し、暴風雨によって元軍を撃退せしめるまでを描いています。

『人間革命』同様、宗教映画であるのに宗教色はなく、長谷川一夫の大熱演と、特撮をふんだんに取り入れたスペクタクルな見せ場で2時間20分の上映時間を飽きさせずに見せ切ります。

執拗に繰り返されるクライマックスの海戦と暴風雨のシーンは、翌年に公開される『ベン・ハー』のそれを上回る大迫力です。

執権・北条時宗に扮した市川雷蔵が端正。後の大スターを予見させる存在感の強さです。
対して勝新太郎は、まだスターのオーラを出していないのが面白い。

名バイプレヤーの田崎潤が、日蓮を目の敵にする幕府方の武士として出演。日蓮上人を斬首しようとすると、田崎潤の刀に落雷し、電撃でのたうちまわるシーンと、後半の改心した姿に、この映画の神髄を見ました。

WOWOWからの録画によるハイビジョン・マスターは、デジタル・リマスター版ではないので傷や色ムラはありましたが、全体的にシャープな映像です。★★★★。


●『警察日記』(1955年日活)

会津磐梯山ふもとの田舎町の警察署で起こる悲喜劇を描いた人間ドラマの秀作です。

署に勤務する巡査が、森繁久彌・殿山泰司・三國連太郎というのだから面白くないはずがなく、こんな警察署があるなら行ってみたいと思えるほど。

子だくさんで子どもに優しい森繁、訳あり女に同情を示す殿山、身売りされる少女を救おうとする正義感の三國など、キャラクターの描かれ方が分かりやすく、小難しい理屈など無いのが良いです。

巡査のひとりに宍戸錠が扮しているのですが、気づかず。あとで資料を見てはっとしました。

実はこの映画、おそらく中学生ぐらいの時にNHKのTV放送で見ています。
東野英治郎扮する元校長先生が、駅前で「空襲警報!」と叫びまわるシーンを強烈に覚えていたのですが、当時は何の映画だか分からず。きのう見て驚きました。

★★★。


…きのうは他に、”横溝正史シリーズ�供匹龍眦聴豺冥�ドラマ「不死蝶」(1978)も鑑賞。
植木等がキーパーソンとして出演していて意外でした。金田一耕助はお馴染みの古谷一行です。
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