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2015年03月14日17:41

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陰鬱ミュージカル 『イントゥ・ザ・ウッズ』

このところディズニーが実写ファンタジーを相次いで公開し、成功させています。

不思議の国のアリスのその後を描いた『アリス・イン・ワンダーランド』、アンジェリーナ・ジョリーが悪い魔女を演じた『マレフィセント』、監督にケネス・ブラナーを迎えた大作『シンデレラ』(4月公開)、フランスで実写化されたばかりの『美女と野獣』、『ダンボ』もティム・バートン監督による実写化が予定されています。

『スター・ウォーズ』と『インディ・ジョーンズ』という超強力フランチャイズもディズニー傘下に入り、ワーナー、フォックス、パラマウント、ユニヴァーサルなどの老舗も気が気ではないでしょう。

『シカゴ』『NINE』などのミュージカル映画で知られるロブ・マーシャル監督により映画化されたミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』を見て来ました。もちろんディズニーの製作で、全米興行収入では1億ドルの合格ラインを超えています。

シンデレラやラプンツェル、赤ずきん、豆の木のジャックなどが一同に集うミュージカル・ファンタジーということで華やかなものを想像して行ったところ、あまりの暗さに驚きました。


【物語】
ある王国。子どもが欲しいパン屋(ジェームズ・コーデン)とその妻(エミリー・ブラント)のもとに魔女(メリル・ストリープ)が現れる。夫婦に子どもが生まれないのは呪いがかけられてるからであり、その呪いを解くには、赤ずきんのマント、シンデレラの黄金の靴、豆の木のジャックの白い牛、ラプンツェルの髪の毛が必要だという。
それらを求めて森の中に入ったパン屋夫婦は、それぞれの思惑で森の中にいた赤ずきんやシンデレラたちと出会う。


…暗い。とにかく暗い映画です。『アリス・イン・ワンダーランド』のような明るいファンタジーを想像して見に来た観客は、茫然とするでしょう(もっともロブ・マーシャル監督のフィルモグラフィを見れば予想できるかもですが…)。

薄暗く霧が立ち込める森でのシーンが大半を占め、スティーブン・ソンドハイム作詞作曲のミュージカルナンバーも、心躍るとは言えないものばかりです。セリフのほとんどが『シェルブールの雨傘』方式の歌なので、上映時間2時間5分ほぼ全編に歌って誰かが歌っている映画です(暗い中で)。

大食いキャラの赤ずきんの設定が生かせずに終わったり、ジョニー・デップ扮するオオカミなどはカメオ出演かと思うほど出番が少ないです。中途半端な割には、シンデレラの意地悪な姉たちが鳥に目玉をえぐられて盲目になる残酷エピソードあり(後半はサングラスに杖で登場するが、真面目なのかギャグなのか判別できず)、豆の木の上の巨人の理不尽すぎる描き方にも違和感がありました。

その中で唯一奮闘しているのがメリル・ストリープ扮する魔女。圧倒的な演技力と歌唱力で場をさらっていきます。この映画の最大の見どころです。

★★。

このあと4月に日本公開が控えている『シンデレラ』が少し心配になってきました(継母役、本気度100%のケイト・ブランシェットだし…)。
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