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2026年10月11日21:46

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バンバン!『DIGGER/ディガー』

2年連続のアカデミー監督賞受賞に輝く、アレハンドロ・イニャリトゥ監督の新作『DIGGER/ディガー』を見てきました。

主演のトム・クルーズが驚愕の老けメイクで登場。全編を通し、怪演につぐ怪演を見せまくる、ブラックなコメディです。

※ご注意!映画の内容に触れる記述があります※

【物語】
大富豪にして石油王のディガー・ロックウェル(トム・クルーズ)のもとに、衝撃の知らせが入る。彼の会社がグリーンランドで石油の採掘中、北極海の氷に亀裂が入ってしまい、漂流を始めた巨大な氷塊が欧州の海岸に甚大な被害を与えるというものであった。
会社と癒着しているコンプソン大統領(ジョン・グッドマン)は、ディガーに対処を命じるが、事態は想像以上に悪化の一途をたどっていき…。

…『博士の異常な愛情』のようなコメディを想像していると、序盤で大きく裏切られる構造の物語。実は、世界規模のディザスターは劇中劇であり、それもそう遠くない過去に実際に起きた実話がもとになっていたことが明かされます。

トム・クルーズ演じる石油王も、どこかで見たことのある俗物大統領も舞台上の俳優であり、演技である訳で、なぜそのような複雑な構造にする必要があったのかはイニャリトゥ監督のみぞ知るところでしょうが、『バードマン』を撮った監督なのでまあ納得です。

軽薄で横柄な石油王と、悩める舞台役者の2役を演じたような形になるトム・クルーズは見事。無能かつ病気で死にかけているバカ大統領役のジョン・グッドマンも最高。一方、今が旬のジェシー・プレモンスとサンドラ・ヒュラーはちょっと勿体なかった。

見ようによってはSFでもあるので、結局は見る人それぞれで良いのでしょうが、賛否が分かれるのも分かります。劇中劇のシーンは4:3のスタンダード・サイズで、舞台の外の現実世界はビスタサイズで描かれるので、そのあたりは分かりやすくはあります。

撮影もビスタビジョンだそうで、映像が隅々なでシャープで異様に高精細なのが特徴。
IMAXで見たかった。

自分は好きな映画です。バンバン!
★★★★。
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