mixiユーザー(id:6337596)

2026年09月04日18:01

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唯一の救いは 『時には懺悔を』

関係者に関する騒動・報道が続き、公開延期を経ての封切りとなった『時には懺悔を』を見てきました。繊細な内容のミステリーです。

※映画の内容に触れる記述があります

【物語】
探偵の佐竹(西島秀俊)は、同業者からも悪党呼ばわりされていた探偵で、刺殺された米本(佐藤二朗)の死の真相を調べることになる。見習い探偵の聡子(満島ひかり)と組まされ、調査を進める佐竹は、9年前におきた乳児誘拐事件が絡むことを突き止める。

…西島秀俊と満島ひかりの探偵コンビ(といってもバディものにあるような師弟関係も友情もない)に加え、トラブル報道があった佐藤二朗、役所広司、片岡鶴太郎、宮藤官九郎、黒木華、塚本晋也、柴咲コウなど、役者にとどまらない多彩な演者たちが魅力的な作品です。加えて重要なのは、キーパーソンで障害のある子ども役に、本当に障害のある子を配していること。おおよそ大手製作会社のやらない題材に、よくチャレンジしたものです。

監督に関するセンシティブな事件と報道があり、それが原因で公開延期となっていた訳ですが、正直、その件を抜きにして評価するのが難しい作品ではあります。あえて映画のみに焦点を絞って評価するならば、よく出来た作品であると言えます。

ミステリー色の強い前半と、障害のある子の行方を濃く描く後半とで、テンポが異なるのが難点とは言え、やはり演者がみな素晴らしく、引き込まれます。一方、殺人事件をめぐるミステリーとしては、唐突に犯人が判明するラストは拍子抜けです。

矛盾する2面をもった作品として興味深く見られました。

心に深い傷を負った大人たちが右往左往する中で、もう一人の主人公である少年の純粋な眼差しだけが光を持ち、輝きを放っていることだけは間違いなく救いでした。

★★★。
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