続けて見た『MERCY/マーシー AI裁判』もなかなかの良作でした。
MGM/Amazon/SONY製作のB級スリラーですが、この類のB級映画はむしろ大好きです。
【物語】
刑事事件の審理をAIが行うようになった近未来のLA。
警官のクリス(クリス・プラット)は、目を覚ますとAI裁判所の法廷内に拘束されていた。
AI判事のマドックス(レベッカ・ファーガソン)から、妻殺しの容疑で逮捕されたことと、90分以内に無実を証明できなければ処刑されることを告げられたクリスは、クラウド上の映像データや現場の警官たちの協力を得て、真犯人を必死に捜索する。
…ほぼ全編通してクリス・プラットは拘束されたままで、対峙するAI裁判官=レベッカ・ファーガソンもスクリーンの中から出てくることなく密室に近いのに、空間の広がりや動線を感じさせる演出が面白い。スマートフォンとPC画面だけで展開するスリラー映画の傑作『search』を連想させます。
圧倒的に不利な証拠が揃った状況下で大逆転をはかる主人公というのも面白いし、冷徹で感情のないはずのAIが次第に…という展開も熱い。クライマックスは少々フロシキを広げすぎたようでもありますが、スケールが大きくて良いです。
カザフスタン出身で、『ウォンテッド』や『リンカーン 秘密の書』、リメイク版『ベン・ハー』などを撮っているティムール・ベクマンベトフ監督のB級魂が炸裂した1作。AIの普及に警鐘を鳴らすなどどいう高尚な説教臭さはなく、面白ければいいのだ!という精神が気に入りました。
★★★★。
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