ずっと見たいと思っていた、古い韓国映画『下女』を廉価版BDで購入できました。
近作『ハウスメイド』の原点となったスリラーです。
1960(昭和35)年、韓国映画。スタンダード・サイズの白黒映画です。
【物語】
音楽教師をしている男には、妻子もあり、平穏な日常を送っていた。
生活の忙しさから、若い女を下女(メイド)として雇うことになった男だったが、成り行きから女と関係を持ってしまう。その日から、男と家族の平穏な日常は崩壊し始める。
…一見すると平凡なメロドラマになりがちな題材なのに、そうなっていないのは、演者の巧みさと監督の演出力あってこそ。
主人公と家族の日常をじわじわと浸食していく若いメイドの執念の恐ろしさよ。
不協和音たっぷりの演出効果も相まって、どんどん取返しがつかなくなる男の悲哀も際立っておりました。
若い頃の美保純にちょっと似ているメイドが、最初は天然かのようなそぶりを見せつつも、次第に女の本性をむき出しにしていく姿が何とも怖い映画です。
ほとんど家から出ない映画ながら、1階と2階を繰り返し行き来することで、面白い空間演出をしているのも斬新でした。★★★。
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