『プレゼンス/存在』でも組んでいた、スティーブン・ソダーバーグ監督×デビッド・コープ脚本によるスパイ・スリラー『ブラッグバッグ』を見てきました。
久々の個人的スマッシュヒットです。
94分というコンパクトな上映時間には無駄がなく、全編通してソダーバーグ監督のスタイリッシュな映像とスリルが静かに進行する、これは良作です。
【物語】
英国の諜報機関"NCSC"で働くジョージ(マイケル・ファスベンダー)とキャスリン(ケイト・ブランシェット)の夫妻。ジョージは、脅威的な不正プログラム”セヴェルス”を盗んだ二重スパイを機関内から探し出す任務を帯び、関係者を洗い始めるが、容疑者の中には妻のキャスリンも含まれていた。
…ソダーバーグのスパイ映画には、『エージェント・マロリー』もありましたが、アクションがメインだったあの映画とは異なり、今回は心理的な諜報戦を描いています。マイケル・ファスベンダーの眼鏡が象徴しているように、『国際諜報局』のマイケル・ケイン=ハリー・パーマーに近い作風です。
一方では、5代目007のピアース・ブロスナン、4代目ミス・マネーペニーのナオミ・ハリスも出ているので、007シリーズ好きにもたまらないキャスティングです。
スタイリッシュで隙のないマイケル・ファスベンダーがcool!正体の読めない妻=ケイト・ブランシェットとのやり取りがスリリングです。
マクガフィンであるプログラム”セヴェルス”には敢えて焦点を当てず、シンプルに二重スパイ探しに絞ったのは正解。大物な割には凡庸な脚本が多いデビッド・コープ、今回は鋭い切れ味の脚本でした。
デビッド・ホームズのジャジーなスコアもいい。題材は最新テクノロジーであっても骨組みはクラシックであるスパイ映画にぴったりでした。
★★★★。好き。
ログインしてコメントを確認・投稿する