『渚にて』『ニュルンベルク裁判』『手錠のままの脱獄』など、硬派なドラマを得意とするスタンリー・クレイマー監督の『サンタ・ビットリアの秘密』を、国内盤ブルーレイで見ました。
1969(昭和45)年、アメリカ映画。ユナイト映画の作品で、シネスコ・サイズです。
ゴールデングローブ賞の作品賞を受賞しています。
【物語】
第二次世界大戦下のイタリア。名産品のワイン以外、特に何もない小さな町サンタ・ビットリア。ムッソリーニが失脚し、混乱のなかで町長となったボンボリーニ(アンソニー・クイン)は、酒好きでぐうたらな男であったが、郷土愛は強かった。
そんな中、ドイツ軍が町を占領することになり、ワインの没収を恐れたボンボリーニは、100万本近いワインを隠すという奇策に出る。
…たとえ戦火にあっても、酒の力はここまで人を強くするのかという戦争重喜劇です。日本でならば今村昌平監督が撮ってそうな題材です。社会派的なスタンリー・クレイマーには合わないような気もしましたが、そこは陽気なアンソニー・クインが主人公。ガハハと陽気に笑って解決、丸く収めてしまいます。
町中で嫌われていたファシストをドイツ軍に差し出したり、出戻りの伯爵夫人と脱走兵のロマンスなど、重たいエピソードもありますが、すべてはアンソニー・クインが笑って踊って解決してしまう、そんな映画でした。
終始おっかない顔をしている主人公の奥さんに、アンナ・マニャーニ。
占領軍となるドイツ軍将校にハーディー・クルーガーが扮します。
ものすごく若い頃のジャンカルロ・ジャンニーニも出ています。
1960年代のユナイト映画というと、高画質な印象が無いのですが、このブルーレイの画質は非常にクリアで繊細でした。オリジナル予告編も収録し、それでこの廉価はお得です。
★★★。100万本ものワインをどうやってどこに隠すかが見どころです。
ログインしてコメントを確認・投稿する