西ドイツ映画『橋』をWOWOWで見ました。強烈でした。
1959(昭和34)年、西ドイツ映画。白黒・スタンダードサイズです。
【物語】
敗戦濃厚な第二次大戦末期のドイツ。小さな町があった。
高校生の少年たちは、無邪気な日常を送っていたが、いよいよこの小さな町にもアメリカ軍が迫ってきた。少年たちにも召集令状が届き、大人たちの心配をよそに、意気揚々と司令部に出頭していく少年たち。しかし入隊の夜、非常招集がかかり、少年たちはある橋の防衛を命じられる。
…戦時中の実話をもとに、ベルンハルト・ヴィッキ監督が映画化(この監督、ヴェンダースの『パリ、テキサス』に俳優として出ていた人でした。『史上最大の作戦』のドイツ側の監督でもあります)。
映画の前半は、ナチズムなどほとんど感じられないくらいの少年たちの日常を描き、後半一転して激烈な戦場に放り出される、残酷なギャップがなんとも言えない作品です。
映画の最後に、「あまりに小さな出来事のため軍には公式記録がない」と冷たいテロップが出るのが、また何とも言えません。歴史から見ると小さな出来事でも、一夜にして消し飛んだ少年たちの命の重みと儚さを焼き付けた映画です。
★★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する