ジョン・ブアマンの出世作にして、リー・マーヴィンの代表作のひとつ『殺しの分け前/ポイント・ブランク』をリバイバル上映で見てきました。
最近、旧作の4Kリマスター版やリバイバルが増えてきましたが、これは最もうれしい部類に入るリバイバルです。まさかスクリーンで『ポイント・ブランク』が見られるとは。
(初見はブルーレイでした)
1967(昭和42)年、アメリカ・MGM映画。シネマスコープ・サイズです。
当時最先端のパナビジョン・カメラで撮影された映像が、実に美麗でした。
【物語】
ウォーカー(リー・マーヴィン)は、友人のマル(ジョン・ヴァーノン)らとともに大金を強奪するが、マルの裏切りにあい、銃で撃たれる。生き延びたウォーカーは復讐を誓い、マルをはじめ、組織の幹部たちを次々に追い詰めていく。
…リー・マーヴィンの男臭さ、フィリップ・ラズロップの時にドライで時にウェットな映像、ジョン・ブアマンのシャープな演出。どれをとっても鮮烈かつ強烈なフィルム・ノワールの傑作です。
はっきりしない、あいまいなラストが逆に印象的。
同じ原作でもわかりやすく展開したリメイク版『ペイバック』とはまったく対照的なのに、『ポイント・ブランク』の方が数倍も記憶に焼き付くのは、映画は物語ばかりじゃないことの証明です。
でも何と言ってもリー・マーヴィンが最高なんだよなあ。
撮影当時、今の自分より若かったはず。★★★★。
余談ですが、ブルーレイに収録のジョン・ブアマンとスティーブ・ソダーバーグ監督との対談形式によるオーディオ・コメンタリーも最高です。新旧のベテラン監督が本気で語り合う、映画作りの教科書です。
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