コメディの多い矢口史靖監督が撮った、珍しいスリラー/ホラー映画『ドールハウス』を見て来ました。
ポルトガルのファンタスティック映画祭でグランプリを受賞しています。
同映画祭の過去グランプリには、『スキャナーズ』『ブレインデッド』があり、それらと肩を並べるかは甚だ疑問です。
【物語】
主婦の佳恵(長澤まさみ)と夫の忠彦(瀬戸康史)は、ひとり娘の芽衣を不幸な事故で亡くしてしまう。立ち直れない佳恵は、骨董市で見つけた芽衣そっくりの古い人形を買ってきて、実の娘のように溺愛した。
それから5年後、夫婦には2人目の娘である真衣が産まれており、人形は次第に邪魔者扱いされるようになっていた。やがて家族には、信じられない出来事が次々と降りかかる。
…ある力を持った人形がもたらす惨劇を描いたホラー、なのですが…長澤まさみはともなく、瀬戸康史や西田尚美など、どちらかというと”陽”な持ち味の俳優を揃えているため、加えてお笑い芸人を役者として出しているためか、監督は真面目にホラーを撮ろうとしているのにどうしても笑いが出てしまうという、ちょっと困った映画です(安田顕の刑事もコメディリリーフのような役回りだし…)。
子どもの描いた絵から過去の惨劇が垣間見えるのはダリオ・アルジェント風だし、人形の真実が判明するあたり、横溝正史的呪いの世界の雰囲気もあって悪くないだけに、監督の持ち味とのミスマッチが終始気になる映画なのでした。
★★★。人形は大事にしないとね。
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