ナチス=ドイツの宣伝大臣、ヨーゼフ・ゲッベルスの半生を描いたドイツ=スロバキア合作映画『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』を見て来ました。
学生時代、ゲッベルスと戦時下のナチス経済を調べていたことがあるので、興味津々でした。これまでの映画で描かれたゲッベルスは、『ヒトラー 最期の12日間』が印象的です。
【物語】
ヒトラー政権下の宣伝大臣として、またはヒトラーの最も近い側近として、ヨーゼフ・ゲッベルス(ロベルト・シュタッドローバー)がいた。自身の愛人問題や、ユダヤ人政策への弱腰な態度から、一時はヒトラーの信頼を失いかけるが、戦争が始まるとその手腕を発揮。国威発揚と戦争への大量動員などを通して、再びヒトラーの信頼を勝ち取っていく。
…ゲッベルス役のロベルト・シュタッドローバーは、正直あまり本人には似ていないのですが、押し隠したコンプレックスや女性遍歴など、俗人でありながらもプロパガンダにかけては天才的な手腕を発揮する人物として、存分に演じていました。時に、ヒトラー本人よりも愛国主義なのではと思わせるほど、過激な思想を論理的に実行に移す悪魔の天才として描かれています。
記録映画からの挿入と、新たな撮影とを組み合わせた演出がなかなか巧み。
かなりショッキングな実写映像も含まれ、映画の冒頭には注意書きがされるほどです。
映画好きで、映画を最高のプロパガンダとしていたゲッベルスらしく、ベルリン陥落間際に製作された幻の超大作映画『コルベルク』(1945)のエピソードがあり、断片を見ることができます。これは自分の”見るまで死ねない映画”の1つで、門外不出の作品。断片でも見られたのは良かったです。
★★★。
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