本日封切られた新作映画をまとめて鑑賞です。
●『ハイパーボリア人』
ストップモーション『オオカミの家』が高く評価された監督コンビによるチリ映画です。
今回もストップモーション、実写とアニメーション、白黒とカラーが入り乱れる珍作です。
女優にして精神科医のヒロインが、ヒトラー復活を目論む男たちを追って地下世界で冒険するというお話。といってもストーリーはあって無いようなもので、ひたすらシュールでオカルトな世界が繰り広げられます。
「分かる・分からない」以前に、生理的に好きになれるか・なれないかという好みのフィルターで見ると、決して好きにはなれない映画でした。★。
●『名前のノート』(短編)
『ハイパー〜』の監督コンビによる短編映画で、ピノチェト政権下で行方不明となった若者たちの名前をただただ読み上げるという実験作。正直、こちらの方が『ハイパー〜』よりも重みを感じる映画でした。★★。
●『アンジーのBARで逢いましょう』
90歳を超えて主演映画が作られるのは、草笛光子と仲代達也くらいか。
その草笛光子主演のドラマです。
コンビナートのある街に、ふらっと現れた老女・自称アンジー(草笛光子)。
いわくつきの賃貸物件を借りてBARを始めたアンジーのもとには、風変りな人びとが集まってくる。
大林宣彦監督の助監督をしていたという監督の作らしく、曖昧で、現実か虚構かよく分からない世界がふわっと広がる作品です。草笛光子御大以下、六平直政や田中要次、石田ひかりに寺尾聰など、豪華なキャストが集まった割には印象的なキャラクターに乏しく、「ただ集めただけ」なのが哀しい。
草笛光子の不思議な笑顔に煙に巻かれるだけで、ある程度の満足感は得られる小品でした。★★。
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