先日のアカデミー賞で、長編アニメーション賞を受賞したラトビア映画『Flow』を見て来ました。動物たちが主人公で、全編セリフなしの異色作です。
【物語】
森の中に1匹の猫がいた。猫は、どういう訳か家主のいなくなった家で暮らしてたが、あるとき大きな洪水がおきて、森は完全に水没してしまう。
猫は無人の船をみつけて飛び乗る。やがて、カピバラや犬やサルもやってきて、動物たちだけの船旅が始まる。
…この映画には、アメリカ映画の動物たちのように話すキャラクターは出て来ません。それぞれ、自分の声で鳴くだけ。最初はお互いに理解もできません。人間は出てこず、どうしていなくなったのかも説明はされません。
それが、旅の困難を経る中で動物たちに協力関係が生まれていく姿が実に自然で強い説得力を持ち、劇的な効果を生んでいます。
タイトルの"Flow"は”流れる”ということでしょうか。水の描写が大半を占める映画なので、そこから取ったのでしょう。流れるがままにまかせて生きていく、主人公の猫を体現しているようにも見えます。
せっかくセリフがないので、音楽も無くても面白かったように思います。
でもこれは映画館必須の、ラトビアから届いた、良い映画です。
★★★★。
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